ウェズリー・リュウについて

ウェスリー・リュウ|Wesley Liu

代表取締役

文化と文化をつなぎ、空間に「生き方」を宿す。

ウェスリーは、空間を単なる機能の集合体ではなく、人の感情、記憶、時間の積層を受け止める存在として捉えるデザイナーである。

彼の手がける空間は、温かさと緊張感、理性と直感が静かに共存する。強く主張することはないが、使い続けるほどに輪郭が立ち上がり気づけば生活の一部として深く根づいていく。

流行に迎合せず、しかし時代からも取り残されない、その距離感こそが、彼のデザインの特徴である。

オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学(COFA)にてデザイン修士号を取得後、香港および国際的な建築・デザイン事務所にて経験を積む。

2009年、25歳で PplusP Creations を設立。スタジオ名に込めた思想は明快だ。Passionate Designers × Passionate People —— 情熱のない対話から、良い空間は生まれない。

PplusP はその後、住宅、公共建築、商業空間、インスタレーションなど多様なスケールと分野でプロジェクトを展開し、世界各国で300を超える国際的なデザインアワードを受賞してきた。

しかしウェスリー自身は、「評価は結果であり、目的ではない」と一貫して語る。彼の創作の根幹にあるのは、ルールよりも試行錯誤を信じる姿勢、そして完璧さよりも「人の痕跡」が残ることへの価値観である。計画しすぎない。制御しすぎない。偶然や即興を、設計の一部として受け入れる。

日本との関係も深い。若き日に触れた日本の美意識、禅的思考、手仕事への敬意は、彼の空間づくりに今も静かに影響を与え続けている。秩序を尊重しながらも余白を残し、洗練の中に、わずかな不完全さを許す。その感覚は、国境を越えた旅と実体験の積み重ねから生まれたものだ。

2010年以降、アジア太平洋地域を横断する数多くの交流と協働に携わり、香港、日本、台湾、韓国、シンガポールなど、異なる文化圏の専門家と深いネットワークを築いてきた。現在は制度的な肩書きや役職から距離を置き、創作と研究に集中するフェーズへと舵を切っている。

現在、ウェスリーはオーストラリア・RMIT大学にて博士研究を進めており、室内デザインにおける「即興性」「直感」「省察的実践」を主題に探究している。創造性を理論で定義するのではなく、現場で人はどのように考え、迷い、判断するのか——その生きたプロセスを言語化する試みである。

彼のデザインは、速さも派手さも競わない。代わりに、使う人の心拍に寄り添う。ウェスリーが目指すのは、少しだけ人の心を軽くする空間。そこに、ほんのわずかな「魂」が宿っていれば、それでいい。

2023

香港インテリアデザイン協会(HKIDA)の専門会員

2011-2019

香港インテリアデザイン協会(HKIDA)エグゼクティブ委員

2023

中国インテリアデザイン協会(CIID)会員